5年間、
鶏を放し飼いにしていました。

(1)(2)(3)は2006年の記録です。
(1)鶏にとっての
自然をと願い、
放し飼いです。
むこうに
細い小さな桃の木が
見えます。
この鶏たちが3年間
草を食べ、肥やしをやり、
この木を大きく育てました。
ロード・アイランド・レッドです。
古い桃畑の桃を食べるので
新しい桃畑へ移動させたのです。

52羽のネラは、
新しい桃畑で
生後2日目から飼いました。
よく慣れて、
野菜くずをやるのが
楽しみでした。
トマトをやっています。
高い場所が好きで、
桃の枝はよく折れました。
「放し飼い」は、狭いケージで仕切らず、
屋外や屋根付きの土地で飼う
平飼いです。
我が家では、周囲と天井に
狐や野鳥を防ぐネットを
張り巡らした広い敷地に、
雌約25羽に対し雄1羽を入れ
なるべく自然に近い状態で
飼っています。
鶏が
自由に動いて青草を食べ
風呂をわかしたり
低い木に上がったり
虫を追いかけては我先に走り、と
自然の中でゆったりと
ストレスを貯めることなく
大きくなることを願っています。
 

(2) 鶏と人にやさしいと、自負しています。

鶏たちは、朝から夕方までは屋外で、
好きな時に走り回って餌を見つけ、日光浴をし、土を掘り返したり木に止まったりして遊び、
夕方から翌日の朝までは鶏小屋で過ごします。
鶏小屋の床が、糞などで湿ったままでは不衛生になり、病気にかかりやすくなりますが、
放し飼いでは、鶏が屋外にいる昼の間に鳥小屋を乾燥させることができます。
屋外でも、飼育する鶏の数が多すぎれば自然浄化ができないため、
飼育数は、1000uで200羽以内がいいと聞きました。
                                                   
我が家では、鶏小屋を除いた畑の面積が約1000uで、
飼育数は現在約100羽です。
消毒液や抗生剤・ホルモン剤等の化学薬品類を使用しないで、
自然浄化と鶏自身の十分な運動・栄養・休息で、
鶏自身が、健康や体力を維持するように育てています。

元気に運動し、安全なエサを食べた鶏の産む卵が よい卵と信じ、
できるだけ自然に近い環境で、
私たち自身が、鶏の思わぬ動きやユニークな所作に癒されつつ、
楽しみながら飼育しているのです。

(3) 努めて、体によい低農薬のエサを与えます。

朝夕は配合飼料を与えますが、努めて量を減らし、
自家製の低農薬栽培の野菜や果物(桃・柿等)のクズ・古い玄米・糠等を与えるようにしています。
昼間は、草や虫を自由に食べ、胃のあたりがぷくっと大きく膨らんでいます。

黄身は、箸でつついても簡単には崩れないほどしっかりし、色は濃く鮮やかです。
もちろん、着色料等の使用はいっさいありません。
よく運動し、穴だらけの野菜等をしっかり食べるからだと思います。

 ちなみに鶏肉について、
最初は、(我が家で飼った鶏なんてとても食べられない)と思っておりましたが、
これがまた、十分な有酸素運動のおかげで身が赤く、しっかりしまっておいしいのです。
これほど安全な鶏肉はないと感謝し、食べさせてもらいました。  (合掌)


   新しい桃畑の桃の木が、甘い実をつけるように なりました。
              一方、鶏は、元気に走り回りますが、次第に卵を産まなくなりました。

   実は、桃も低農薬で育てています。
                                         <これは桃の説明です。>
 私は、農薬不使用の農法を目指しておりますので
 何を持って農薬というかは 意見の分かれるところですが
籾は竹酢に浸け込んでまきます。
前年、稗に泣かされたので止む無く
2007年6月、初めて、田植え前の田に除草剤を
後にも先にも一回だけ使いました。

米・野菜・桃・ニューピオーネ・柿等の田畑の土は全て、
Kさんにいただく竹菌入りの牛糞で肥します。


5年前の退職時に、ピオーネ10本を植え、
別の休耕田に桃・柿・スダチ等の果樹を植え足しました。
また、その桃の畑では百羽の鶏を放し飼い、採卵もしてきました。

 桃の木は、鶏についばまれながらもお陰様で何とか育ち、
来年より果樹が期待できそうで、養鶏はめでたく卒業です。

実は現在の桃畑も3年半前までは鶏の生活場でした。
鶏が住んでいるときには、下草刈が年1・2回で済んでいましたが、
数少ない収穫前の桃を鶏に食べられるのが惜しくて、
新しい桃畑へ引越しをさせたのです。
                                                    

 今年の桃には、農薬(殺虫・殺菌)と化学肥料を、下記のように各1回ずつ使用しました

                           <主な作業内容>   

平成18年

8月下旬

下草刈1回

9〜10月

下草刈2回とお礼肥え1回(Kさんの竹菌入り牛糞) 

平成19年

1月〜3月

枝の剪定・切り口処理

2月

肥料果樹一番施肥(少量)

3月中旬

硫黄合剤(殺虫殺菌)散布(1回)摘花

5月中旬

摘果・下草刈1回・袋かけ

7月中旬

下草刈1回

7月

収 穫

古い桃畑の白桃の木です。  柿を植えています。     りんごを植えてはみましたが……
    

植えて間もない頃、
5年前の、ピオーネです。
10本が9本になり
8本になり…7本になり……
でも大丈夫!
代わりにオーロラブラックや
ゴルビー(赤)を植え、
立派に大きく育っています。
大阪の妹夫婦の
強力な支援もあります。
感謝!!



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