「リムリンはやしま」は、1991年5月にJR早島駅とコンベックス岡山を結ぶ路線バスとして、山陽バスが早島町から受託して運行を開始しました。
「リムリン」とは、「リムジン」と「リンケージ(連結)を組み合わせた造語で、一般公募により選定されました。
車両は、早島町が当時の「ふるさと創生事業」の1億円の中から2両を購入し、同社に無償貸与しました。これとは別に同社で同仕様の車両1両を購入しました。
車両デザインは、昔、早島町が瀬戸内海に浮かぶ島だったことから、アメリカ開拓時代の外輪船をあしらったアーリーアメリカン調の大胆なもので、注目を集めました。
路線は当初、早島駅からコンベックスまで東回りと西回りで運行していましたが、94年9月からは早島駅から中庄駅南口への路線が新設されました。
その後、東回りの経路変更、98年4月の岡山テルサのオープンに伴う停車開始など利用促進策を講じましたが、99年3月末、惜しまれながら全線廃止されました。
余談ですが、山陽バスは89年に貸切バス2両でスタートし、リムリンのスタート後も増車を続け、99年には12m貸切車2両を導入しましたが、2001年春に突然廃業してしまいました。従って、現在同社は存在しません。
岡山テルサで待機中のリムリンはやしま(1999.03.31)
早島駅前の「全路線廃止」の掲示(1999.03.23)