収容所(回春寮)

 島に隔離された入所者はまず収容所(昭和27年からは
回春寮と呼ばれた)に入れられました。建物に収容される
前、ゴザの上に所持品を全て並べさせられ園が不要と
判断した物品(懐中電灯・カメラ等)は園に取り上げられ、
その他の所持品は着ていた衣服とともにホルマリン消毒
されてから返品されました。現金は園の保管金として通帳
に入れられ、かわりに園内のみ使用ができる園内通用票
と呼ばれるブリキの貨幣を渡されました。(主に逃走を防止
する目的に昭和23年まで使用されました)
 そして、収容されたものは衣服を脱がされクレゾールの
入った消毒風呂に入れられて全身を消毒されて、男は縞、
女は矢絣の着物を渡されました。
 その後、体の検診、病歴、その他の入所手続きが済む
まで約1週間ここで過ごしました。入所者の島での生活は
まずここから始まりました。




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