秋田県大館市『放射能を拡散させない市民の会』 本文へジャンプ
 大館市長への質問状7月4日

201274

大館市

畑  殿

 

放射能を拡散させない市民の会

長 石 田 

大館市字大館105

 

 

 小畑市長におかれましては、日頃より市民生活向上にご尽力くださり、心から敬意を表します。

 東日本大震災から1年4ヶ月を経過しようとしておりますが、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉は一向に進まず、被災地では多くの市民が仮設住宅に住むなど避難生活を強いられ、秋田県内でも多くの避難者が不安を抱えたまま過ごしていることに、同じ国民として私たちも心を痛めております。

 さて、「震災がれき」受け入れ問題について、自治体間・市民間で賛否の意見が分かれております。

 私たちは、大館市においては、放射能に汚染された「焼却灰問題」がいまだに解決されていないことから、「震災がれき(=災害廃棄物)」受け入れについては、問題があると申し上げてきました。

また、災害廃棄物に関する状況は日々刻々と変化しております。そこで、大館市の現状と対応について、以下の7つの質問に、7月10日頃までにご回答くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 

 

質問1)環境省は6月29日、岩手県の震災がれきの可燃物については「処理にめどがついた」と正式発表した。つまり大館市が受け入れを検討する必要性がなくなったわけだが、その事実を市民に対して公表しないのはなぜか?また、現地視察・試験焼却の必要性がなくなったのに実施するのは、税金の無駄遣いになるのではないか?

 

質問2)震災がれきには、“焼却”する以外にも処理する方法がある。宮城県議会では、県議会議員連盟が発足し、「緑の防潮堤」「がれきを活かす森の長城プロジェクト」による、現地での震災がれきの処理を推進しており、宮城県丸森町岩手県大槌町ですでに実施されている。大館市として、市民や市内の建設業者の協力をもらい、作業のために人や機材を現地に派遣し、防潮堤の建設と現地の復興に協力する考えはないのか?

 

質問3)可燃物の震災がれきの処理の必要が無い場合、大館市では不燃物の震災がれきの受け入れを検討するのか?不燃物を安全に管理できる最終処分場を大館市は所有していないが、市内の産業廃棄物業者の処分場に協力要請する予定はあるのか?また、震災がれきだけでなく、秋田県内・大館市内に放射能汚染された産業廃棄物が搬入されているとの情報があるが、大館市はその実態を把握しているか?業者に廃棄物の放射線量測定を義務付け、搬入する場合の放射線量基準値を明確化・厳格化する予定はないのか?

 

質問4)環境省()は、震災がれきを処理した場合の健康被害など実害については「想定していない」としている。災害廃棄物特別措置法では「支障が生じたり、その恐れがあるときは、市町村長が必要な措置を命じ」「環境大臣はこの規定が適用されない」、つまり受け入れ自治体に責任があり環境省()には責任がないとしている。静岡県島田市では、焼却試験後、市内の土壌や樹木(松の葉)の降下物で放射性物質の数値が上昇し、お茶農家やみかん農家ではすでに風評被害が発生しているが、環境省は対策も賠償もしていない。大館市でも同様の事態が予測され、被害は大館市(市民)が税金で賠償することになるが、それでも受け入れるのか?これまで大館市は環境省に責任の明確化を要望してきたようだが、それに対する回答はあったのか?

 

質問5)首都圏からの放射能汚染された焼却灰が花岡町の最終処分場に埋め立てられたままになっている問題は、いまだ解決されていない。小坂町議会では、全会一致で焼却灰の実態の再調査を決議したわけだが、大館市としてはどう対処するつもりか?この問題が解決しないまま、震災がれきの受け入れを検討するのは、順序が違うのではないか?

 

質問6)大館市では、岩手県野田村の震災がれきの分別作業施設の視察に一部市民を同行させると聞いている。一部市民の選出や人数の設定は、どのような基準のもとに行ったのか?

市民の関心が集まる問題であるからこそ、大館市側の一方的な基準で選出したメンバーではなく、市民への公募を実施するべきではないのか?市民の会からも是非同行させてほしい。

 

質問7)秋田県の学校給食の検査体制は、測定品目・測定回数・検出限界値から見て、まだ不十分であると考える。子供の健康への影響や保護者の不安の解消のため、検出限界値5ベクレル/kg以下のゲルマニウム半導体検出器を大館市に導入し、きめ細かい検査を実施するべきと考えるが、市の見解をいただきたい。 

上 




 秋田県大館市長への公開質問状と回答


1.大館市花岡地区にあるエコシステム秋田へ放射能汚染されている他県からの焼却灰の受け入れを中止していただきたい。また、同様に他処理場へ向かう放射能汚染物質についても市内の運行を中止していただきたい。

ご承知のとおり、現在、焼却灰の受け入れは中断していますので、大館駅から花岡や小坂へ向かう焼却灰を運行する車両の通行はありません。
これまで述べてきたとおり、市民のご理解がなければ再開はしません


2.震災後に濃度も分からず埋め立てされた灰に関し、大館市は大館市民の生命や健康に対し、どのような責任があり、対応されたのか。

市は、市民の生命や健康を守る責任があります。これまで、処分場とその周辺の空間放射線量や、処分地からの排水、地下水のモニタリングを行い、安全であることを確認し、公表しています。
今後もこうしたモニタリングを継続していきます。


3.震災後の濃度も分からず埋め立てされた灰に関し、申し入れ団体の立会いの下、現地にて濃度測定を行わせていただきたい。担当課と相談させていただきたい。

現地で定期的に行っている放射線量の測定の際に、市民も立ち合わせることをDOWAに申し入れましたが、安全確保のため、場内へは部外者の立ち入りは遠慮願いたいと回答を受けとました。
しかし、立ち入りに関しては再度、DOWAと相談していきます。


4.震災後に埋め立てされた灰に関し、埋め立てられた正確な日付と容量を公開していただきたい。運搬記録、搬出、搬入記録を提出していただきたい。

市では、埋め立てた容量を月単位で報告を受けていますが、1日単位での容量やそれぞれの記録は受けていません。
しかし、できる限りの情報を公開したいと思っています。


5.震災後に埋め立てされた灰に関し、今後の対応を再度検討し、市長に是非を確認していただきたい。(返送するのか、管理し続けるのか)

市民(市長?)に是非を確認ということですが、処分場の管理にかかる指導監督は県が行うことですので、埋め立てたものについては、県と協議して現実的な対応をしたいと思います。


6.市内に汚染灰が埋め立てられている以上、計測地と計測頻度をもっと増やしていただきたい。特に子供が使用する公園、幼稚園、学校、通学路を徹底していただきたい。

学校などの教育施設等については、これまでも計測を実施してきましたが、今後も強化していきたいと思います。
公園などの施設についても、できるだけ対応したいと思います。


7.エコシステム秋田場内で申し入れ団体の濃度測定をさせていただきたい。

3の回答と同じ。


8.現在受け入れている産業廃棄物のエコシステム秋田場内で計測をしていただきたい。そしてそれを大館市のHPで公開していただきたい。大館市の検査は抜き打ちでお願いしたい。

エコシステム秋田の場内で、空間放射線量の計測は事業者が毎日行っているほか、市でも、週に一度測定を行い、ホームページで公開しています。
これからも必要に応じて調査を続けていきたいと思っています。


9.同様に汚染(放射性物質を含む)ガレキの受け入れについても、受け入れをしないように要請いたします。

震災で被災した地域のガレキの受け入れについては、今後の検討事項とさせてください。


10.DOWAホールディングス株式会社の東京電力への補償問題を積極的に支援していただきたい。

DOWAと協議してまいります。


11.大館市は新聞での発表によると、放射能汚染灰の受け入れを中断とあるが、いつ再開予定なのか。中止しない理由を教えていただきたい。

市民の理解を得られない限り、再開できる状況にはないとお答えしていますので、「中断」も「中止」も同義と考えています。


12.大館市役所の説明資料にある、『受け入れ側の住民の理解』とは何を意味しているのか、住民が理解したのか理解しないのか、どのように判断するのか。

反対の意見がある間は住民の理解が得られていないものと考えています。


13.大館市が積極的に市民説明会を開催しない理由は何か。

これまでの経緯や再開する場合の管理計画については、全戸配布したチラシでその概略を説明しています。
市民から要請があれば、これからも積極的にご説明を行っていきます。


14.大館市長は市民の理解がなければ受け入れはしないと新聞等のメディアで発表しているが、県知事、小坂町長とともに国にこの汚染灰の受け入れを法律化するように要請している。受け入れをするつもりなのか、真意を伺いたい。

放射性物質に汚染された廃棄物処理にかかる国の関与の明確化を求めたものであって、受け入れをするための前提として法制化を求めたものではありません。


15.震災後に濃度も分からず埋め立てされた灰に関し、大館市民の生命や健康に対し、誰に最終責任があるのか。

基本的には、2.で、市は市民の生命や健康を守る責任があるとお答えしたとおりですが、埋め立てされた灰についての最終責任はその灰を出した自治体にあると考えています
埋め立てされた灰の今後の処分については、国や県と協議していきたいと考えています。


16.先日の説明会で出された質問についてですが、DOWAは元々マグネシウムの抽出のために大館市と契約し、関東圏から受け入れしたのではないかということに関し、契約書を開示していただきたい。

当時の書類は文書の保存期間を経過しているため、ありません。
現存する資料では、昭和63年6月7日に、一般廃棄物処理業の許可が付与されたことがわかりますが、マグネシウムに関する記録は、DOWAにも確認しましたが、ありませんでした。


17.小坂町に同様の放射能汚染物質が持ち込まれている。水源に汚染物質が入る可能性がある。大館市でどのような対応をしているのか。

5.でもお答えしたとおり、処分場の管理にかかる指導監督は、基本的には県が行うものと考えています。
市としては、今後、県の行う排水モニタリング検査結果を注視していきたいと思っています。


18.上記について、もし対応がなければ、対応、対策を検討し、市民に是非を確認していただきたい。

17.の回答のとおり。


19.県の許可により数十年前に検査されたという処分場内の能力や地下水への異物浸透、地下水経路を大館市独自で調査したことはあるのか。

市では、処分場内の地下水を検査した結果を毎月事業者から報告を受け、安全性をチェックしています。
今後も、監視を続けていきます。


20.秋田県産・大館市産食品の放射線測定を行うために測定器を備え、被災地に安全な食品の提供を検討してほしい。

食品とあるのは農畜産物のこととしての回答となりますが、県と市では、農畜産物の安全性を確認するため、放射性物質検査を行っています。
これまでに県では、大豆や比内地鶏などの主要農畜産物23品目・173検体の検査を行い、すべて不検出となっていることを県のホームページや新聞で公表しています。
また、市でも市内4か所で水田土壌の放射性物質検査を行い、この結果や農畜産物の放射性物質検査結果を市のホームページに載せて周知を図っています。
県では、これらの検査結果を踏まえ、10月8日に秋田県産農畜産物の安全宣言を行い、今後も継続することを検討していますので、市としては、そのデータを活用していきたいと考えています。


21.避難者を受け入れの具体的検討をしてください。子どもたちを学校に受け入れるなど避難者受け入れを検討してください。外で遊べない子供たちを夏・冬やすみだけでも受け入れできないでしょうか。

市では、震災直後から避難者の受け入れを行っています。
当市への雛者数は3月27日の57世帯143人をピークに、11月14日現在では、22世帯52人となっています。
また、児童生徒についても同様に受け入れを継続していて、夏休み期間中は児童生徒23人を含む13世帯46人が当市を訪れたほか、冬休みの受け入れについても、現在、検討しています。
<大変素晴らしい活動です。受け入れ募集をどのように行っているのか、どのような受け入れ内容なのかぜひ公表していただきたい。>

以上

 
 秋田県小坂町への公開質問状


秋田県小坂町役場町民課 御中

 

放射能を拡散させない市民の会

 

小坂町への公開質問状

 

下記の通り質問状をお送りします。

大変お手数ではございますが、ご回答いただきますよう、お願いいたします。

 

DOWA社に対し

●グリーンフィル小坂の耐用年数(寿命)は何年なのか?
(注)※埋め立てが満杯になる年数ではなく、壊れるまで保証できる年数。

県とDOWA社に対し
●現在、セシウム134で60ベクレル/リットル、セシウム137で90ベクレル/リットルがグリーンフィル小坂の処理水から確認されている(県調査)。今後、もし放射能物質を受け入れるとした場合、(1)埋め立てされると予想される放射能の総量はどれほどか。(2)これにより処理水はどの程度の汚染となると予想しているのか。(3)また汚染を外部へ出るのを防ぐその対処方法を教えていただきたい。

県と町に対し
●万一、不測の事態・事故が発生した場合の罰則をなぜ設けないのか?
●小坂町では多くの住民が反対したときくが、本件の決定に関し、住民の意見はどのように尊重されるのか。

 

県、町、DOWA社に対し
●不測の事態・事故が発生した場合、「誰・どこ」が責任を持ち、事故対応にあたり、住民に賠償するのか?

●処理場施設の影響は大館市や他の近隣市町村の水道水の汚染が考えられるため、これまでに埋められてしまった灰の濃度、容量を弊会の推薦人を含め、県、DOWA、町で調査し、環境省の資料に沿って、ふさわしい対処方法を検討していただきたい。まずは近隣市町村で不安の種となっている灰問題を明らかにし、解決し、近隣住民に公表していただきたい。

 

国に対し

●秋田県は6月28日に灰の調査通達が環境省よりなされても大館駅構内にある高濃度汚染されたとされる灰を調査することなく、7月15日まで数週間放置している。また、調査した後もロープも張らず、注意書きも出さず放置していた。環境省の職員は汚染土を投棄したとして処分されているが、本件に関し、秋田県の担当部署はどのように責任をとるべきとお考えか。

●秋田県は、住民に知らせること無しに高濃度汚染灰を埋め立てた処理業者への処罰も指導もしていない。また上記のとおり、汚染灰を扱うことの責任が欠如しているように思われる。国として秋田県をどのように指導し、秋田県はどのように変わらなければならないとお考えか。

●灰の処理に関しては以前から行っている契約で、民間処理企業と、市町村の問題であると理解しているが、国はどのように本件に関わってくるのか。

●汚染物質処理に関し、先日、細野大臣がテレビ番組で『住民に知られないよう、国と地方行政が一緒に動いている』、と発言された。テレビで公表されたのですし、関係省庁の方が折角秋田県までお越しいただくのでありますから、ぜひ、どのように動いているのか教えていただきたい。放射能汚染は住民にとって重大な問題であります。ぜひ、お答えいただきたいと思います。
以上


 秋田県小坂町への公開質問状 「大地と子供を放射能汚染から守る会」 


「大地と子供を放射能汚染から守る会」 説明会質問事項

 

グリーンフィル小坂への質問

・小坂のDOWAに運ばれた焼却灰の搬出から受け入れまでのルートを教えてください。

・過去、運搬の際に事故が起こりませんでしたか。

・放流水を流すまでの汚染水浄化の仕組み

ろ過には何を使い、どのくらいの頻度で交換し、ろ過に使用したもの(活性炭など)は

どのように処理、管理していますか。

・震災前、コバルトなど放射性物質を最終処分したと聞きましたが本当ですか。

  それをどのように処理、管理しましたか 放流水の放射性物質の測定はしましたか。

・放流水の行き先を細かく教えてください。

・高濃度汚染焼却灰が既に埋められていると聞きましたが、その作業にあたった作業員の

 作業環境はどうでしたか。どの程度の被ばくが予想されますか。

・現段階で被ばくの症状がある作業員はいますか(長引く咳、鼻血、下痢など)

・ホールボディカウンター(全身のベクレルを計る機械)で作業員を計る予定はありますか。
・事前にお願いしてました、遮水シートを見せてください。

 

県への質問

・今までの測定の回数、結果を教えて下さい。

・川底の水質調査はしましたか。

  魚の餌は川底にあります。生態系に影響が出やすい川底を調べる必要があります。

・周辺地域の上水道、下水道、地下水の検査をしていますか。

・測定の回数や細かく数値を出してくれると、安心できますが、測定回数で放射性物質は無害化

 できません。県は河川が汚染されることをどう思いますか?県としては、グリーンフィル小坂に汚染焼却灰が運びこまれた事、この先も持ち込まれる可能性があること。いち企業の管理監視に

 むこう何百年と関わっていかなけれならない事をどう思っていますか。

 

町への質問

・焼却灰を受け入れると、町にはどのくらい利益がありますか。具体的に教えて下さい。

・焼却灰の受け入れで、個人的に利益がある方はいますか。

・産業にダメージはありませんでしたか。震災後、小坂の顔ともいえる小坂の大事な産業主に食品

の売上が落ちる様な事はありませんでしたか。

・14000トンもの焼却灰が埋められている限り、小坂のイメージの回復は難しいのではありませんか。返却を検討していますか。


以上


 秋田県小坂町への公開質問状 「セシウム反対母の会」 


小坂町説明会質問

                          セシウム反対母の会

DOWAへの質問

・  3月11日のフクシマ原発事故以降、グリーンフィル小坂に搬入し、埋め立ててしまった焼却灰のセシウムは積算でどれくらいになると推定しているでしょうか。

・  放流水から出たセシウムを完全除去する方法を研究中と聞きましたが、見通しは?

・  DOWAグループ、エコシステム小坂で処理する廃車について、被災地から受け入れているのか、また受け入れの予定はあるのか。その場合放射性物質対策はどうしているのか教えてください。(ここの廃棄物もグリーンフィル小坂に埋めると思うので。)

・  小坂町でのDOWAグループ、また、グリーンフィル小坂の仕事の中で、一般廃棄物の受け入れが占める割合はどれくらいなのでしょうか。経営が成り立たなくなる割合なのでしょうか。

・  最終処分場は、放射性物質が入った焼却灰受け入れ以外の使い道は考えられないのでしょうか。

町長への質問

・  小坂町に、焼却灰搬出自治体の住民から、何か意見が寄せられているでしょうか。

・  町長は、御自分が焼却灰受け入れを認めた場合、放射性物質が放射能を出さなくなる、子どもや孫やその先の将来まで、町民と下流民の安全安心を守ることができるとお考えでしょうか。

・  今、県では岩手のがれき受け入れを検討していますが、もしも秋田県内で受け入れた場合に、その焼却灰が小坂に埋められる可能性はないのでしょうか。

以上


 小坂町説明会  12月22日
参加者 

小坂町長 細越満氏
小坂町役場 庶務課長 木村氏
環境庁(省?)大臣官房廃棄物リサイクル対策本部廃棄物対策課 課長補佐 サカグチ氏
環境省東北地方環境事務所廃棄物リサイクル対策課 課長 クサカワ氏
グリーンフィル小坂株式会社 社長 メトキ氏
同和通運株式会社大館営業所 所長 イタバシ氏
小坂精錬株式会社 総務部長 ヤナイ氏 
秋田県環境整備課資源循環型社会推進班 班長 カマダ氏
秋田県環境整備課資源循環型廃棄物対策班 班長 フルイ氏
(ビデオの文字おこしのため、お名前の漢字がわからず、カタカナで失礼いたします) 


経緯と状況について説明
小坂町
16年末に処分場が完成。17年度から一般廃棄物、焼却灰の受入を開始している。法律に基づいて処分事業が行なわれている。町民の不安を解消するために要綱を定め、事前協議の規定を設けている。そして排出元の自治体にどういった灰を持ち込むのか、年間どのくらいの量なのか、環境基準をクリアしているのかどうかといった書類を提出させて、これならOKだと、それで受入合意書を交付して処分地への受入を認めてきた。

22年度の実積では26団体から送られている。一番多いのは千葉県。8団体。次は埼玉県の5団体。神奈川県の2団体、愛知県、岐阜県、栃木県、静岡県、石川県。長野県、秋田県内2団体、青森県1団体。計26団体でクリーン??センターの焼却施設??では36施設から焼却灰が搬入されている。地元の鹿角と小坂を除けばだいたい6万5千トン焼却??に搬入されている。関東圏からは約4万トン、51%の焼却灰が搬入されている。千葉の8団体からは1万8千800トン約」3割。

今回原発事故によって関東圏にプルームという放射性雲が流れ、問題になっている。下水道の中からその高濃度の放射性物質が検出されたことに端を発して16都県の焼却施設を持っている自治体に対し、焼却灰の放射性物質を測定するようにと指導がされました。それによって測定を開始した。それが7月の上旬ときいている。今回小坂町に高濃度なものが埋められたのは、松戸市のもの。これが7月の9日に約20トン、7月の12日に約20トン、合計40トン。これが松戸市の方でサンプリングしたのが7月5日。結果があがったのが7月の11日ときいている。これが10,500ベクレル。環境省の基準の8,000ベクレルよりも多いものが40トン埋められてしまった。前のものは後でも申し上げるが、測定はしていませんので濃度は不明。

町の方でも??空間放射線量を処分場の周辺の、境界線の空間放射線量を測定しまして、測定値、県の測定値は処分場の外では0.03から0.04、境界の辺りは0.05とでている。処分場から離れた学校の校庭や児童遊園は秋田市(県?)の通常値0.02-0.08の範囲内であると確認している。処分場の放流水、処理した排水の濃度の測定値は県と事業者も測っている。町で測ったものは不検出である。3/12-7月の上旬までの受入量は約1万4千トン。千葉、埼玉、栃木、茨城、神奈川、静岡、長野から入った灰である。このうち千葉県から4,750トン、34%。そのうち松戸市のものは2,344トン入っている。と、事業所からデータとして入っている。


こういったことをうけまして、町は県と大館市と対応を協議し、処分所事業者に再開に向けた計画書の提出を求めて、9月2日に事業所からその提出を受けた。そして計画書の中身を町として了承した。

9月中旬以降の説明会以降の町の対応は環境省に町長が出向いていって環境大臣に要望書を提出している。県知事と大館市長と連名で10月21日に要望書の提出を行なっている。説明会の要望で勉強会を開催したいというものがあったので11月6日に秋田大学の大学院、放射線学の専門されている先生から生体への影響と放射線防護の考え方
ということでお話しをしていただいた。再開した場合には一般廃棄物の受入状況や処分状況を調査するための調査委員会を立ち上げると、いうことにしております。まだ物は動いてないが、埋まったものの確認も必要だということで、受入側からの推薦、町の各種の団体からの推薦をいただいた方、12人を調査委員の委員として10月31日に組織を立ち上げている。3番に調査会ユニットの資料がある。委員が我々町が測った以外の場所10箇所空間放射線量を測った。???秋田県の通常値の範囲に納まっている。小坂精錬の敷地内にコンテナ24タイ留め置かれていたが事業者が12月3日から18日にかけて撤去されている。コンテナの場所を19日にはかり0.03-0.04ということを確認している。

秋田県の説明(フルイ氏)
県の対応と考え方について説明します。???の説明。資料はないのでこの場で説明する。問題が発生した7月時点から県は積極的に小坂町、大館市さんといろんな協議をしながら対応をしてきた。

????についても、県が????なところでも県が指導力を発揮してきているところであります。

一般廃棄物の受け入れにつきましては先ほど課長さんの方からもお話しがありましたけども、、市町村の、権限を有しているところでありまして県がその判断に関わるというところではございませんが、今回の放射性物質を含む、焼却灰の問題ということもありまして、一般廃棄物最終処分場の設置許可を許可している権限、権者は秋田県であります。そういうことで廃棄物処理法に基づく維持管理等に関するま指導権限を有するということで技術的なことも含めて対応してきているところであります。この放射性物質を含む焼却灰の問題につきましては8000ベクレル、1キログラム当たり8000ベクレル以下の焼却灰につきましては国の方で示している通り、管理型の処分場で安全に処理できるものというのが県の考え方であります。

グリーンフィル小坂に松戸市から8000を越えた15000ベクレルというものが埋め立てられているわけですけども、これにつきましても、県の方も????いろんな国の考え方も入れまして業者の方を指導しておりまして、国が示している8000ベクレルを越えた焼却灰の処分方法の考え方に準じた形で対策を講じておりまして現状ではその排水、地下水のモニタリング結果などから判断しまして適切に管理されているという考えであります。県の方では通常であれば、廃棄物処理法ということでこういう最終処分場の方は年3回から4回程度の立ち入り調査を実施しているところでありますが、今回グリーンフィル小坂につきましては放射能汚染物質の影響を監視するということもありまして9月からは月1回立ち入り調査を実施しまして空間放射線量、放流水、地下水などの測定を行なっているところであります。国では放流水、地下水のま、監視頻度は月一回以上ということで示しておりまして、ま、県は月一回というペースではありますけどこの他に事業者さんの方では月4回程度の実施をしておりまして、そういう監視頻度としてその中で十分監視ができるものかなあというふうに考えております。

実際その県の検査結果は先ほど課長さんの方から示されておりますけども、町の方から示されている資料???ですけども、今まで放流水、地下水の方は不検出、まだ検出されていないと、それから放流水につきましては7月22日が一番高い状態でセシウム134が1.5、セシウム合計になっていますけど3.6という数字があると思いますけどセシウムは134と137に分けていまして134が1.5ベクレル、2.0 137が2.1ベクレル合せて3.6ベクレル。これ1リットルあたりそのぐらいの濃度が出てまして、この濃度、飲料水の基準は100ということになっていますので、それに比べても大幅に低い。基準だというふうに考えております。

排水濃度の目安は国の方では、134が60ベクレル、137が90ベクレル、合せて150ということで管理をするということになっていますが、それよりも低いということになっています。それから敷地境界の空間放射線量はこれも???通り、通常の秋田県内のレベルと同じレベルでそれについても問題はないという認識でおります。こういう調査につきましては県の方では調査結果は判明次第、ま、水の検査についてはだいたい1週間から10日、ま、県の健康環境センターというところで分析をしているわけですけどもだいたい1週間から10日程度かかりますので、その結果が出次第にあのHPそれから報道機会の情報提供という形で速やかに公表していくということで今後もこの体勢を維持していきたいと思っています。こういう調査監視体制を適切に行なう事によって安全に処分場の管理をしていける???管理されていることを???県としても???続けていくということです。現状での県の考えの説明はそういうところでご理解いただきたい。

処分場事業者(グリーンフィル小坂メトキ氏)

今回の焼却灰???に関しましてこのようにご説明する機会を得ましたので、改めまして???皆様、ご心配と不安をおかけしますことを大変心苦しく、申し訳ないというふうに思っております。本日はまず最初に同和通運のイタバシの方から???運搬につきまして説明し、その後私の方からグリーンフィル小坂での最終処分について???、管理について、できるだけ分かり易いものをご用意したつもりでおりますが、この辺でご説明させていただきますのでよろしくお願いいたします。


イタバシ氏

簡単にグリーンフィル小坂までの搬入についてということで説明いたします。


編集中