(社)日本フェンシング協会 グレード審査規定
(趣 旨)
第1条 この規定は、日本フェンシングを代表する権威ある機関の審査によりフェンサーの技術の階級を認許し、その技術向上と実力に対する真価を表彰し、もってフェンサーとして高尚な精神を養うものとする。
(資 格)
第2条 1.この規定により取得した当該資格は永久的なもので、資格の変更はこの規定に定められた昇進審査の合格により行われる。
2.当該資格は、グレード別競技会に出場できるとともに、次の上級グレードを取得する資格を得るものとする。
3.当該資格は、全国大会およびそれに準ずる大会、その地区予選会に出場するために必要なものである。
(階 級)
第3条 フェンシング技術の階級はグレードと称し、次の階級に区分する。
・フェンサー初級
・フェンサー中級
・フェンサー上級
・ベテラン
・マスター
(グレード基準)
第4条 グレードの取得および昇進は、(社)日本フェンシング協会グレード委員会(以下この会の委員会という)が定めた審査会、並びに競技会によってなされ、その基準は次のように定める。
1.フェンサー初級
フェンシング競技歴おおむね1カ年以上を有し、この競技を理解し、初歩的な規則を習得し試合ができるものと認められた者。
2.フェンサー中級
フェンサー初級取得後一定期間を経過した者、または、実力が適当と認められた者。
3.フェンサー上級
フェンサー中級取得後一定期間を経過した者、または、実力が適当と認められた者。
4.ベテラン
満年齢35歳以上のフェンサー上級の資格者で、相当数の経験年数を有し、推薦審査に合格した者。
5.マスター
国内選手権および国際大会などで成績優秀な者で、この会の委員会の推薦によりこの会の理事会で推挙された者。
この競技の発展に著しく貢献した者で、この会の審査会の推薦によりこの会の理事会で推挙された者。
(審 査)
第5条 支部審査は実技および学科によって行う。
第6条 1.この会の委員会は支部審査会の推薦により適当と認めた者に対し、審議して、 相当と認めるグレードを認定することがある。ただし、この場合、この会の理事会に報告しなければならない。
2.前項の審査については、この会の委員会で別に定める。
(審査手続)
第7条 1.審査を受ける者は、この会の登録会員であって審査申請書(別紙様式)に所定審査料を添え、その審査を司る支部またはこの会に提出するものとする。
2.推薦審査の場合は、その支部長よりグレード審査推薦申請書(別紙様式)に推薦理由を付し、グレード委員会に提出するものとする。
(審査の機関)
第8条 審査の機関は、支部審査、中央審査の2種とし、その審査の範囲は次の通りとする。
1.支部審査は、この会の委員会で認められた支部において、フェンサーズ初級、中級、および上級の審査を行う。
2.中央審査は、この会が司り、ベテラン、マスターについて審査を行う。
(支部審査)
第9条 1.審査委員は3名以上とし、ベテランおよびマスターの資格を有する者のうちから支部長の推薦により適当と認めた者によって審査する。
2.委員長は原則として支部長があたる。ただし、支部長不在の時は支部長を代行する者がその任にあたる。
3.支部審査は毎年1回以上実施するものとする。
(中央審査)
第10条 1.審査委員は3名以上とし、この会の委員会(当面、常務理事会があたる)で適任と認められた者によって審査する。
2.この会の委員長はこの会の専務理事があたる。ただし、専務理事不在の時はこれに代わるものがあたる。
3.この審査は必要に応じて適宜行う。(4.は削除)
(審査の実施)
第11条 支部においてグレード審査を実施しようとするときは、この会に審査会実施書(別紙様式)を提出しなければならない。
(昇 進)
第12条 1.グレードは審査の合格により順次昇進する。ただし、認定された日から所定の期間を経なければ昇進の審査を受けることはできない。
2.この会の委員会が特に認めたときは、特別昇進することがある。
(追 授)
第13条 グレード有資格者で生前特に功労顕著な者に対して、この会の専務理事または支部長の推薦により、この会の委員会で審議して、上位のグレードに追授する事ができる。
(審査通知)
第14条 1.グレード審査の結果は即日掲示によって発表するか、または10日以内に書面によって通知するものとする。
2.推薦審査の結果は、前項に準じ書面をもって支部長に通知する。
(報 告)
第15条 支部審査の場合は30日以内に審査結果報告書(別紙様式)を所定のグレード登録料を添え、この会に提出するものとする。
(認定証)
第16条 審査に合格し、所定の手続きをした者に対し、この会の名において認定証を授与しなければならない。
(呼 称)
第17条 この会のグレード資格を取得した者は、資格のグレード名を呼称するものとする。
(処 罰)
第18条 グレード有資格者にして、フェンサーとしての品位を汚し、またはこの会の規約に違反した時は、この会の委員会の決議により、この会の理事会でグレードを返上させ、または剥奪することがある。
(施 行)
第19条 この規定はグレード委員会の決議により、理事会に諮り、即日施行する。
第20条 この規定の施行についての必要な細則は、グレード委員会の決議により定め、この会の理事会に報告しなければならない。
※この規定は平成11年4月1日より適用する
グレード審査規定施行細則
グレード審査規定に基づき、同規定を実施するため、グレード審査規定施行細則を次のように定める。
(審査基準)
第1条 各階級の認許については合格基準を次のように定める。
1.フェンサー初級
・初歩的ルールを理解している。
・試合ができる。
・初歩的動作ができる。
・フェンサーとしてのマナーが保てる。
2.フェンサー中級
・基本的ルールを理解している。
・基本的動作ができる。
・審判用語を理解できる。
3.フェンサー上級
・一般的知識(ルール、用語、大会運営の補助、試合用具の整備点検等)に通じている。
・競技実績をもつ。
・初心者の指導ができる。
・審判ができる。
4.ベテラン
・満35歳以上のフェンサーズ上級の有資格者で、相当数の経験年数を有し、支部審査会の推薦を受け、この会の委員会で審議の後、この会の理事会で承認された者。
5.マスター
・国内選手権および国際大会で優秀な成績を収めた者。
・上級選手、ナショナルチームの指導ができる者。
・文部省認定の公認コーチ(A、B級指導者)資格取得者。
・この競技の発展に著しく貢献した者。
上記の項目の1つ以上を有している者で、この会の委員会が認め、推薦し、この会の理事会で承認を受けた者。
(グレード登録料の納入)
第2条 グレード審査を受け合格した者は、合格掲示または合格通知受領後10日以内に所定のグレード登録料を、審査を司った支部、またはこの会に納入しなければならない。
(認定日)
第3条 この会でグレードを認定した場合には、実施施行日にさかのぼって認定の効力を生ずるものとし、遅滞なく審査の日付をもって認定証を交付するものとする。
(審査料および登録料)
第4条 グレード審査についての審査料および登録料は次の通りとする。
|
※ただし、追授により取得したグレードの審査料および登録料は無料とする。
(審査収入)
第5条 1.審査料は審査を司った支部またはこの会の収入とする。
2.登録料はこの会の収入とする。
(審査費用)
第6条 審査実施に要する費用は審査を司る支部またはこの会が負担するものとする。
(認定証の再交付)
第7条 資格認定証を破損または紛失したときは、当該資格を取得したとき審査を司った支部またはこの会に再交付手数料1,000円を添え、再交付を申請するものとする。
(大会出場に必要なグレード資格)
第8条 全国大会およびそれに準ずる大会に出場するために必要なグレード資格の基準の目安は次の通りとする。
1.全国少年大会 フェンサー初級以上
2.JOCカップ大会 フェンサー初級以上
3.全国高校総体 フェンサー初級以上
4.全国高校選抜大会 フェンサー初級以上
5.牧杯ジュニア選手権 フェンサー初級以上
6.全日本学生選手権 フェンサー中級以上
7.国民体育大会 フェンサー中級以上
8.全日本選手権 フェンサー中級以上
9.世界選手権選考会 フェンサー上級以上
(旧グレードからの移行)
第9条 旧グレードは次のように移行し、読み替えるものとする。
ジュニア3級 フェンサー初級
ジュニア2級 フェンサー中級
ジュニア1級 フェンサー中級
シ ニ ア2級 フェンサー上級
シ ニ ア1級 フェンサー上級
ベ テ ラ ン マスター
マ ス タ ー マスター
(様式1)
年 月 日
(社)日本フェンシング協会 支部
支部長 殿
申請者 住 所
氏 名(フリガナ)
所属(クラブ)名
生年月日 年 月 日
電 話
グ レ ー ド 審 査 申 請 書
私はこのたび審査会に、次のグレード審査を受けたいので、審査料を添え、申請します。
1 | 登 録 番 号 | 第 号 | |||
2 | 申請グレード | ○印 | 階 級 | 審 査 料 | |
フェンサー初級 | 500円 | ||||
フェンサー中級 | 1,000円 | ||||
フェンサー上級 | 1,500円 | ||||
3 | フェンシング歴 | フェンシングを 始めた年月日 | 年 月 日 | ||
学 校 歴 | |||||
出場の記録 | |||||
現在のグレード |
(様式2)
年 月 日
(社)日本フェンシング協会
会長 殿
(社)日本フェンシング協会 支部
支部長 印
グ レ ー ド 審 査 会 実 施 書
このたび、グレード審査規定により、次のように支部審査会を開催いたします。
1 | 期 日 | 年 月 日 | |
2 | 場 所 | ||
3 | 審査対象者 | グ レ ー ド 別 | 人 員 |
フェンサー初級 | 名 | ||
フェンサー中級 | 名 | ||
フェンサー上級 | 名 | ||
4 | 審査委員氏名 | 住 所 | グレード資格 |
(様式3)
年 月 日
(社)日本フェンシング協会
会長 殿
(社)日本フェンシング協会 支部
支部長 印
グ レ ー ド 審 査 会 実 施 報 告 書
このたび、次のように支部審査会を実施しましたので、報告いたします。
1 | 期 日 | 年 月 日 | ||
2 | 場 所 | |||
3 | 審査委員氏名 | |||
4 | 受 講 者 の 合 否 | グ レ ー ド | 合 格 者 | 不合格者 |
フェンサー初級 | 名 | 名 | ||
フェンサー中級 | 名 | 名 | ||
フェンサー上級 | 名 | 名 |
(様式4)
年 月 日 殿
(社)日本フェンシング協会 会 長
[(社)日本フェンシング協会 支部長]
印
グ レ ー ド 審 査 合 格 通 知 書
あなたは、 年 月 日開催の(支部、中央)審査会において、
級に合格したので、お知らせします。なお、認定書交付の手続きを
いたしますので、 年 月 日までに、登録料 円を添
えて、申請してください。
き り と り 線
年 月 日 (社)日本フェンシング協会 会 長
[(社)日本フェンシング協会 支部長]
殿
申請者 住 所
フリガナ
氏 名 印
所 属
私は、 年 月 日開催の、(支部、中央)審査会において、
級に合格しましたので、登録料 円を添え
グレード認定書の交付を申請いたします。
(様式5)
年 月 日(社)日本フェンシング協会
会 長 殿
(社)日本フェンシング協会 支部
支部長 印
グ レ ー ド 推 薦 審 査 申 請 書
グレード審査規定により、審査料 円を添え、次の者を推薦いたしますので、ご審査の上、所定のグレードの認定をお願いいたします。
被推薦者氏名(フリガナ) | |
生 年 月 日 | |
住 所 | |
推薦グレード | ベテラン、 マスター (該当に○印) |
競 技 歴 役 員 歴 | |
推 薦 理 由 | |
(様式6)
年 月 日
(社)日本フェンシング協会
会 長 殿
(社)日本フェンシング協会 支部
支部長 印
認 定 書 交 付 申 請 書
年 月 日開催の審査会において、次のように、合格しました(合格の通知がありました)ので、登録料を添え、認定書の交付を申請いたします。
グレード種別 | 氏 名(フリガナ) | 生年月日 | 所 属(クラブ) | 住 所 | 登録料 |
合 計 | 人 | 円 |
グレード資格取得 事務手続きの手順
1.支部審査(フェンサー初級〜上級)
(1)申請者→支 部 ・グレード審査申請書(様式1)・審査料の払い込み
(2)支 部→中 央 ・グレード審査会実施書(様式2)
《グレード審査会の実施》
(3)支 部→中 央 ・審査会実施報告書(様式3)
(4)支 部→申請者 ・グレード審査合格通知書(様式4)
(5)支 部→中 央 ・認定書交付申請書(様式6)・登録料の払い込み
(6)中 央→支 部 ・グレード認定書の交付
※(2)(3)(5)は、まとめて提出してもよい。
2.中央審査(ベテラン、マスター)
(1)申請者→支 部 ・グレード推薦審査の依頼
(2)支 部→中 央 ・グレード推薦審査申請書(様式5)・審査料の払い込み
《グレード審査会の実施》
(3)中 央→支 部 ・グレード審査合格通知書(様式4)
(4)支 部→中 央 ・認定書交付申請書(様式6)・登録料の払い込み
(5)中 央→支 部 ・グレード認定書の交付
3.登録番号(中央事務局が付番)
□ □ □ □ □ □ □ □
階級 登録年度 支部番号 通し番号
(階級ごと年度ごと)
※階級番号 1(フェンサー初級)
2(フェンサー中級)
3(フェンサー上級)
4(ベテラン)
5(マスター)