慟哭の大地3
「慟哭の大地」

3 龍爪開拓団の足跡の死者数

『満州第六次龍爪開拓団の足跡』より作成 

  在籍 帰国 復員 死亡 戦死 不明 孤児 婦人
 岡山県 229 97 16 97 6 1 7 5
 山口県 89 42 1 39 2 4 1 
 鳥取県 178 96 7 51 1 19 16 4
 島根県 177 58 8 68 11 23 6 3
 和歌山県 46+α 10 3 27  6  
 山形県 152 42 19 76 5 4 5 2
 大阪府 44 18 4 11  9 1 1
 奈良県 19 6 1 9  3  
 兵庫県 146 56 13 64 6 1 10 2
 京都府 97 39 5 29 2 21 1 
 滋賀県 67 29  34 2 1  1
 指導員・医師 10 5    5  
  計 1254 98 77 505 35 97 47 18
  生存者 575名 死亡者 637名  

 この表の数字は、1976(昭和51)年に、船越美智子さんらが龍爪開拓団の引き揚げ者名簿= 『満州第六次龍爪開拓団の足跡』による。編集後記にあるように「杜撰なものになってしまった」とある。 105名の不明者(のち8名判明した)が存在するとある。しかし、正確なものではないが、この調査 数字からだけでも、大地の悲劇や慟哭が伝わってくる。
なお、在籍数は延べ人数で、龍爪開拓団でなくなった人や敗戦前に帰国した人も含む。 死者も、敗戦前に龍爪開拓団でなくなった人を含む。

『満州第六次龍爪開拓団の足跡』より作成  
  新京 奉天 哈爾濱 龍爪 拉古 山中 吉林 新安 方正 その他 錦州
 岡山県 38 10 10 15 2 23  2   1
 山口県    1       
 鳥取県 8 16  6 2 1 4   4 
 島根県 2 1  1  4     
 和歌山県 1 2 6 1  1     
 山形県 8 2 6  1 2   3 2 
 大阪・奈良 7  1 2 4      1
 兵庫県 27 10 3 2 10 2     
 京都府 1 9 2 2 4      
 滋賀県     1      
  計 92 50 28 30 24 33 4 2 3 6 2

 『満州第六次龍爪開拓団の足跡』で確定された死亡場所である。482名の死亡者が出ているが、 多くは行方不明でどこで死亡したのかもわからない。しかし、ここに確定された数字だけでも、 その大地の悲劇が伝わってくる。


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