悲劇の大地18
「悲劇の大地」

「おわりに」(オリジナル冊子より)

 1996年8月3日から8月10日までの8日間、「開拓団を尋ねる旅」は目的を果たして、無事帰国した。

 結果的には、8日間の旅ではあったが、2年間の総括的なものであった。1年間は、梶田ご夫妻を始め大主上房開拓団員からの聞き取り、後の1年間は岡山市日中友好協会の協力をえて、岡山県や高梁市や上房郡との交渉が中心であった。五月に旅行を募集した結果、以下のようなメンバーが構成された。

 この中で梶田栄一さんが、高齢と病気のため参加できなかったのは残念であった。

 しかし、この旅行に対して高梁市や上房郡が協賛してくれたことに感謝している。

 募金に関しても、岡山県の県職員からや高梁市や賀陽町・有漢町・北房町から寄付をいただいた。また、梶田栄一さんから旅行にいけなくなった分30万円をはじめ、梶田さんの親族、大主上房開拓団員、有漢町有志の人、私の冊子『ロング・イエロー・ロード』の多くの読者から募金に協力していただいた 紙面をかりて感謝申し上げる。

 募金は、87万9千円集まった。そのうちの6万円を、この報告集の印刷代の一部に使わせてもらった。それは、この報告集が、募金してくれた人への御礼になると考えたからだ。紙面の都合で、いちいち名前は記さないが、改めて御礼申し上げる。日中友好に大変役立ったことを報告する。

最後に、岡山市日中友好協会の三島伯之会長、松井三平事務局長にはとてもお世話になった。特に松井さんは、旅行にも同行していただき、流暢な語学力を生かして、様々な困難をてきぱき処理してくれ、言葉では言い尽くせぬお世話になった。

遼寧海外旅游総公司の李華濱氏にも、通訳兼案内として心からのお世話になった。旅行期間中、最後まで気持ちよく接してくれた。深く感謝する。

この報告集作りあたっては、山陽新聞の協力に対して、また同じ職場の横山先生に校正等手伝ってもらったことに感謝する。


顧 問渡辺慎一岡山県議会議員
団 長加藤孝之有漢町町長
副団長富士田肇有漢町町議会議長
副団長白髪真吾大主上房開拓団
秘書長青木康嘉玉野光南高等学校教諭
団 員横山彰人玉野光南高等学校教諭
 〃 楢原修 藤森中隊
 〃 出宮正夫浩良大島開拓団へ援農
 〃 三宅和子藤森中隊の遺族
 〃 梶田君子大主上房開拓団
 〃 寺尾正彦村上中隊
 〃 寺尾喜美子
 〃 佐藤良子早稲田大学四年
 〃 小川秀一郎早稲田大学四年
 〃 森川友和早稲田大学二年
 〃 岩崎康博香川大学一年
 〃 川井崇雅香川大学一年
添 乗松井三平岡山市日中友好協会
添 乗李華濱 通訳兼案内

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