秋田県大館市『放射能を拡散させない市民の会』 本文へジャンプ
活動報告/経過

6月28日 環境省の通達

東北地方及び関東地方等の一般廃棄物焼却施設における焼却灰(主灰及び飛灰)の放射性セシウムの測定が要請される。

7月15日 大館駅に放置されているコンテナの測定

大館駅構内に放射能汚染の可能性のある灰を積んだコンテナが放置されていることが発覚。付近を測定した。
0.4マイクロシーベルトでしたから、これに24時間と356日をかけると3504になる。ということは3.5ミリシーベルト/年で国際基準の1より高いことになる。一刻も早い対応を!

7月15日 秋田県庁で環境整備課の職員からの説明

大館駅構内に一時保管されている焼却灰入りのコンテナは合計23。多くはこの時点で調査中だが、最大値5710Bq/Kg。流山市から搬入されたコンテナ3本については7月14日に同市へ返送済み

8月29日 大館市に申し入れ

原発事故関連の焼却飛灰や瓦礫等を処理することは被災地への協力にはならず放射性物質を全国に拡散させるばかりであり、被曝被害者を増やすことになります。
汚染されない地域、秋田県を汚さぬことが被災地の皆さんを迎えることにつながるものであり、連帯することになるといえます。
ぜひ、再度ご検討をいただき関東圏の放射性物質を含んだ焼却飛灰受け入れを撤回して下さるよう申し入れします。

9月6日 放射能を拡散させない市民の会結成

9月9日 市議会に請願

石田会長は、高橋市議を伴い市議会事務局に請願書を提出しました。紹介議員は、笹嶋愛子議員、相馬えみ子議員、高橋松治議員、佐藤芳忠議員の4名でした。賛同署名は40名でした。

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    署名用紙
  
    Net署名
9月9日 街頭署名活動

午後4時ころより「いとくショッピングセンター」前に集合しました。
立て看板を立て、参加した会員は10名、1時間以上市民にお願いを行いました。
一人ひとりに話し込むと理解をしてくれる方が多く、学生も足を止めて協力してくれました。カンパ箱にも10人以上の方が募金してくれました。
市民の関心の高さを知ることができたので運動の弾みになりそうです。ご協力いただいた市民の皆様本当にありがとうございました。
まだまだ署名活動、継続中です。


9月15日 第二回全員集会

午後6時から大館労働福祉会館に60名が結集し開催されました。
会長のあいさつに続き、相馬市議、笹嶋市議、高橋市議から市議会報告をいただきました。
その後に、「内部被曝について」秋田大学教授村上東氏の講演がありました。
協議事項に入り、これからの取り組みを審議し最後に、運営委員を選出し散会しました。

9月17日 住民説明会(花岡体育館)

大雨警報の中、市主催の住民説明会に花岡地区住民はじめ150人を超える参加がありました。まず会場に入り最初に感じたのは異様な雰囲気と閉鎖性でした。壁の何か所にも「撮影・録音禁止」の貼り紙がありました。市役所のスタッフがずらりと住民を見張っているような威圧感もありました。主催者の会場設営と放送設備のまずさが雰囲気を悪くさせたように思います。市役所側が住民と対立しても強硬姿勢を貫くという意識のようなものを感じました。発言したい方が他にも見られたようですが時間でさえぎられてしまったのが残念です。ぜひ住民説会の機会を増やしてほしいと思います。

10月20日 『放射能を拡散させない市民の会主催、汚染灰受入れについて大館市役所説明会』〜汚染灰の受入れについて市役所からの説明と大館市民の民意を考える。(文化会館)

平日にも関わらず40名もの市民にご参加いただきました。市役所からは環境整備課のご担当者にご説明いただきました。やはり受け入れについては反対というのが市民の意見と感じました。前回の花岡説明会のような市役所サイドの威圧感や強硬姿勢はそれ程感じられませんでした。説明会でだされた質疑応答はこちらから
説明会に何度か参加して驚いたのは、高齢の方達が処分場の歴史と行政の対応のまずさを毎回指摘する場面ででした。これまで行政は圧力で住民をねじ伏せてきたのではないか・・と思わずにいられませんでした。皆さん杖をついたり、足を引きずりながらわざわざご参加されました。本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
地方行政は過渡期にあるのではないかと思います。変わらなければならないのかもしれません。住民のための政治を!


10月26日 知事への要請(秋田県庁)

震災がれきの受入について、秋田県は22日、『受入れ市町村ゼロ』という回答を国に送った。しかし同じ問題で国より再意向調査が行われることになり、この締め切りが27日と報じられた。市民の会では汚染灰の問題も合わせ、本件について秋田県知事に要請書(全文はこちらから)を提出した。
母の会の菅原氏と市民の会会長、石田が県庁に出向く。県では青木生活環境部長、担当部署の方々にご対応いただく。お時間ありがとうございました。



    
  
    
10月29日 市民にきく汚染灰の受入について

大館市内で最も賑わうと言われる大型店の前で「放射性物質を含む汚染灰受け入れに賛成か、反対か」という問いに市民の皆さんに投票をしてもらいました。赤いシールをご自分の思うところに貼っていただきました。結果は、賛成3(1.54%)、反対、185(95.36%)、わからないが6(3.09%)でした。まだまだ本件をご存じない方もいらっしゃいました。ぜひこの機会に大館の未来について考えていただきたいと思います。このシール票板を8日の小畑市長との面談の際、持参いたします。194名の皆さんご協力ありがとうございまました。活動にご参加いただいた皆さんにも感謝申し上げます。


    
10月30日午後2時〜 
於:大館市中央公民館 


    
10月30日  福島に学ぶ講演会

『この悲劇を繰り返さないでください』
講師 ハイロアクション福島原発40年実行委員
大賀あや子氏

福島県大熊町、原発のすぐそこで暮らしていた大賀さん。3月11日の東日本大震災から福島第一原発事故、そして避難を余儀なくされた今日までの実体験から福島の現実と反原発の思いを語っていただきました。

福島原発はまだ収束していない。福島では子供は外で遊ぶ事ができない。鼻血や下痢、風邪をひきやすいなど免疫力や抵抗力が低下した子供の情報を耳にする。子供は放射能の影響を受けやすいが、細胞の回復力も強いので、できるだけ、短期間だけでも、放射能のない場所への非難、疎開をさせたい。放射能の話はタブーのような雰囲気が出始めている。福島内で県外へ避難した人に対し風当りが強くなっている。など、現場でなければわからない貴重なお話をしていただきました。
質疑応答では秋田でできる支援(疎開の提案など)について参加者から質問されるなど、短い時間ではありましたが、充実した内容でした。

大賀さんが会場から帰られる時に、この時期には山に入って山菜やキノコを採るのが楽しみだったんですよ、とおっしゃっていました。秋田でもキノコや熊からセシウムが検出された、とお伝えすると少し悲しそうな顔をされたのが印象的でした。

11月1日 セシウム反対母の会主催 住民説明会(文化会館)

秋田県庁、大館市役所、DOWAさんから各ご担当者が参加し、住民の参加も200名を超える大説明会となりました。DOWAさんからは一番最初に住民に対し、騒ぎを大きくし申し訳ないという謝罪の言葉がありました。
秋田県庁のご担当者は母の会からの事前質問に対し、準備をされてこなかったのか口頭のあやふやな回答に対し、住民から厳しい指摘を受けていました。6/28時点で環境省からは県庁に汚染の測定についてのアナウンスがされていたようで、それを数週間計測することなしに放置し、結果埋め立てされてしまった灰については濃度と量について再調査を行い、管理計画をするべき、という厳しい指摘が住民からされました。DOWA処分場内の放射線量測定については住民立ち合いのもと、住民に測定させてほしいという要請もありました。多くの質問がされたのですが時間が足りず、質問を持ち帰ってもらい、後日回答をいただくこととなりました。
説明会の詳細についてはこちらから

11月8日  大館市長との面談(大館市役所)

大館市長と面談し、公開質問状を渡しました。

小畑元市長と面談できました。出席は、放射能を拡散させない市民の会3人、セシウムを含む焼却灰受け入れに反対する母の会6人、セシウム灰を持ち込ませない住民の会4人、大地と子供を放射能汚染から守る会2人、放射性物質の受け入れを反対する町民の会2人の17人でした。

最初に、面談をお願いした市民の会から要望と質問を含め挨拶した。
「反対の会を立ち上げ2カ月を経過したが日増しに私たちの受入れ反対に支持が広がっている。これが市民の意志だと思っているのでぜひ汚染灰の埋め立て処理を止めていただきたい。質問については、市長は住民の理解が得られないと再開しないと言っていますが具体的にはどのような事なのか教えていただきたい」と聞きました。

市長は、「市民が受け入れに反対している間は再開できない」と答えるともに、現在は再開できる状況ではないことを明確にしたいとも答えたのです。

他に、セシウムはベクレルの問題ではない。どこならいいと線を引くことはできない。とも言ってくれた。住民の会の近江屋さんも質問、市長は、汚染灰コンテナ返送は相手もあることなので相談してみる返送の可能性はある。

また、小坂町や鹿角市の皆さんからも質問が出てことに市長は「小坂であれ、大館であれ、放射性物質の含まれている物を受け入れたとすれば、秋田県で受け入れたということになる。県全体として議論し、考えていかなければならない」と答え福島原発事故後、搬入し埋め立て処分された焼却灰については「埋められた灰の安全な処理については気にかかる部分なので方法など検討する必要がある」とも答えた。母の会から福島の子どもたちが、外で遊べない地域もあり、ぜひ大館で受け入れてほしいとの要望に市長は検討したいと答えた。

面談を終えて、甘いかもしれないが「市民の反対がある限り、受け入れないと言ってもらい、正直なところホッとしました。これからも運動を継続しなければならないもので他の団体とも協力しあいさらに頑張っていこうと思います。

11月12日  小出裕章京大助教講演会 (弘前市)

「核燃・だまっちゃおられん津軽の会」主催「だまっちゃおられん第12回市民講座・小出裕章講演会」

会場は、弘前市岩木文化センターあそべーる大ホールで定員580人にびっしりでした。

講演は「大事故から出発」のタイトルで、原発と火力発電の説明、ばらまかれたセシウムの量、政府の避難基準の甘さ、日本の法令を厳しく適用すれば福島県全域に匹敵する地域を放棄しなければならないなど、今回の事故についての説明会から始まりました。
本当の被害は、失われる土地、強いられる被曝、崩壊する第一次産業、崩壊する生活であること。倒産するのは東京電力だけでない、日本国が倒産しても購いきれない程甚大な被害であること。
子どもを被曝から守らなければならない、何より子どもには原子力を選んだ責任がない、子どもは放射線感受性が高い、などが印象的でした。

国は、勝手に基準を決め、放射能は問題ないとし、汚染の真実を隠そうとしている。
放射能汚染がれき問題については、環境を汚染しているものは、瓦礫を含め、本来東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の中にあったものだし、あるべきもの。それらは東電の所有物であるから東電のものは東電に返すべきであると。

焼却灰の行方。焼却灰を管理できない場所に埋めてはならない、汚染の強いのは福島原発を今後封じ込めとして石棺や地下遮蔽壁のコンクリートの原料として使用するべきである。
原子力はエネルギー源として意味がない。再処理工場はまともに稼働していない。電気は不足していない。・・・・・・

提出された除染の質問については、「無理です」とはっきりお答えになりました。「平地、田畑、山など除染できると思いますか、広大な面積を5センチ削っても膨大な量となり持っていく場所もない。農地を5センチ削ったら農地ではなくなる。ただ子どもを守りたい、子どもが遊ぶ砂場や校庭など子どもが普段過ごす場所は限定して除染すべきです。・・・・・」
大変勉強になりました。先生、東北に来ていただき、ありがとうございました。

「格納容器は壊れないしプルトニウムは飲んでも大丈夫」
平成17年に録画されたものです。東電、政府はこのような方々と原発をすすめてきたのですね。リスクの想定の甘さがこのまま汚染灰やガレキ処理推進にも表れていると思います。本当に何かがあったら、秋田県は本当に住民を助けることができるのでしょうか。
小出先生も出演され、たった一人で反対されています。私は涙がでました。

11月21日 汚染灰返送を発表

処分場を運営するDOWAエコシステムは21日、処理場内などに仮置きしていた焼却灰約245dを排出した自治体などに返却すると発表した。21日に県と大館市、小坂町に文書などで返却計画を伝えた。返却する焼却灰は小坂町の小坂製錬にある228・61dと、大館市のエコシステム秋田の16・75dの計245・36d。いずれも鉄道コンテナなどに入れられている。返却作業は12月3日から5日までの3日間で行う予定。同和通運が施設からJR大館駅まで輸送、排出した自治体などに鉄道輸送する計画。

11月26日13時〜 『福島原発事故と低線量放射性物質』講演 (大館市中央公民館)
鈴木 裕史 氏 弘前大学理工学部理工学研究科准教授 
<核燃だまっちゃおれん津軽の会>

椅子が足りなくなるほど超満員でした。
関東圏から運び込まれていた焼却灰にセシウムが含まれていたことと、震災がれきを受け入れる自治体が皆無でしたが再三にわたり環境省が基準値を下げて要請してくるので市民の関心は高くなる。
放射性物質はもともと福島原発から出たもので福島原発にあるべきものですから返すべきである。全国で処理することは拡散をすることになる。放射能は、何ベクレルなら安全とか何ベクレルなら危険とか境目があるようでないと言える。低ければ低いほど影響が少ないと言えるだけ。焼却すると放射性物質の濃度は濃縮し何十倍になるのかはっきりしない。
煙突にある全てのバグフィルターが放射性物質をとれると言えない。・・・・・

11月26日15時〜 「放射能を拡散させない市民の会」全体集会

これまでの約3か月の経過を報告、今後の取り組みについて意見を聞いた。
署名活動を工夫し市民全体に広げてほしい。セシウムの危険性について市民に分かりやすい説明を。集会の案内をいろんな場所においてほしい。小坂町に大館市内でも説明会を開くように求めてほしい。五団体としての活動について。小坂町長との面談で取り上げられるものは取り上げ、他については6日の運営委員会で検討したいとしました。

11月27日13時〜 署名の提出

大館市議会事務局を訪ね議会事務局長に「原発事故関連放射性物質の受け入れに反対する請願」賛同署名簿を提出しました。
今回の提出署名は1,483人でしたのでこれまでの合計は5,050人を数えるに至りました。
現在、震災がれきの受け入れを最終決定した自治体は青森、山形、東京だけです。各自治体は住民の安全確保に悩み続けています。

11月29日 小坂町長と面談

小坂町の「放射性物質の受け入れに反対する町民の会」(代表 黒川久美子)の呼びかけで午後3時から関東圏からのセシウムを含んだ焼却灰受け入れに反対する5団体が小坂町セパームに集まった。
黒川会長が挨拶し進行を行った。最初に細越満町長から挨拶があり、続いて鹿角市の「大地と子供を放射能汚染から守る会」(戸澤洋子代表)から要望、順次「放射能を拡散させない市民の会」、「セシウム灰を持ち込ませない住民の会」(近江屋信広代表世話人)、「セシウムを含む焼却灰受け入れに反対する母の会」(畑沢貴美子、菅原あつ子、齊藤範子共同代表)から質問や要望が述べられた。

最後に、「放射性物質の受け入れに反対する町民の会」から要請書が提出され5項目について述べられた。
私からは受入れ反対と述べた後で2点のみ、1)下流域にあり焼却灰の運行路にある大館市にも不安を感じる市民が多いので説明会を開いてほしい。2)震災後埋め立てされた焼却灰14000トンの濃度はだれもわからないのでコアをとって測定し公表と対策を示してほしい。と質問しました。

細越町長からの回答の主なものは、
焼却灰の受け入れは現在の状況では再開はない。しかし再開をしないとはいえない。大館への説明会は、再開する場合はエコシステムが全責任を負うもので話をさせていただきたい。埋め立て処分された高濃度の灰については国の責任なので県と協議して対応していきたい。グリーンフィル小坂を見学するなら調整したい。勉強会の講師は議会と協力して人選したい。」

12月8日 秋田県へ公開質問状の提出、共同記者会見

秋田市で放射能を拡散させない市民の会(秋田県中央)を立ち上げた秋田大学村上東教授と協同記者会見を行ないました。
詳細は市民の会(秋田県中央)のページでご覧いただけます。

12月22日18時〜 汚染焼却灰受入れについて秋田県鹿角郡小坂町説明会 (小坂町セパーム)
説明者 秋田県小坂町、秋田県庁、DOWA、環境省

質問を事前に提出するよう要請されたため、国、県、町に対し、質問状を作成し、提出した。放射能を拡散させない市民の会、質問はこちらから。
その他、関係団体からの質問事項はリンクをクリックしてご覧ください。「大地と子供を放射能汚染から守る会セシウム反対母の会

質問への回答をいただきました。(2012年2月2日)小坂町、県庁のご担当者に感謝申し上げます。国(環境省)からはまだいただけておりません。
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説明会の内容はビデオを文字おこしし、後日公開いたします。速報として参加者からいただいた簡単なものをリストアップしました。

●放射能の安全性ばかり強調し、リスクが語られなかった。
<これまで秋田県の説明会でリスクが語れることはなかったと思います。>
●自然放射能の説明ばかりで、今回問題になっているのは福島原発由来の人口ものだが
●喫煙と飲酒のリスクと比較していた。
<両方とも避けられリスクで。放射能はその場にあれば避けられないもの、こういう次元で比較すること自体、関係者が放射能をきちんと理解していないように思います>
●国(環境省)がリスクに責任をもつと宣言していた。
<東北の一員である福島県民を見殺しにながら、いえる立場にはないのでは?>
●福島県に汚染ガレキを処理するために持ち込む、とは心情的に言えない(環境省)
<だから、秋田。秋田県人を馬鹿にしているように感じられるのは私だけでしょうか。人情で政治の正しい判断ができるのでしょうか。>

2月20日 放射能を拡散させない市民の会 第三回会報

会員の皆様へ会報をお送りしました。

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